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園と共に・・・
~良い習慣は、一生の宝物~
どんなに基礎力や思考力があっても、それを社会に役立つ形で使う人間性がなければ、人から必要とされる存在にはなれません。その人間力教育の中核として「城山八訓」があります。ぜひご家庭でも、お子さまの成長のため、意識をして取り組んでみてください。
一、言葉を 大切にします。
私たちは、情報の多くを言葉を遣って伝達しています。自らに問いかける時も、頭の中で言葉を使用しています。したがって、人生は、言葉の力によって作られている、と言っても良いのではないでしょうか。「使用する言葉=人生の質」とも言えるでしょう。私たちの使用する言葉の質が、お子さまの未来の質になる、と言っても言い過ぎではないように思います。言葉を大切にできる人は、人の未来も大切にできる人、と言えるかもしれません。
二、短い返事 素直な心で学びます。
最終的には、素直な人間が伸びると考えます。昭和37年、経営の神様・松下幸之助(パナソニック創業者)が、別邸の庭に「根源様」という小さな祠(ほこら)を建てました。幸之助の死後、跡を取った人が祠をのぞくと、「素直」と書かれた紙が一枚貼られていたそうです。つまり、素直であるということは、祈らなければならないほど、難しいことなのかもしれません。城山グループでは、その素直さを磨くための第一歩が短い返事と、素早い返答であると考えています。
三、何事も 使い切る生き方はしません。
必要以上に欲張って物を取ったり、義務を果たさずに権利を主張したり、お金、資源、期限を、残高ギリギリまで使い切る生き方は、いずれ信用を失います。「お蔭様。」「十分いただきました。」「言い過ぎました。」遠慮、謙虚な精神が、結局、心を豊かにします。
四、きちんと 後始末をします。
掃除、靴箱、スリッパの整理整頓。広義で言えば、退職の仕方や人生の終え方まで、しっかりと後のことを考えて行動します後始末の多くは、人目に付きにくい場所での努力が必要となります。人目につかない所でも誠実でいられる人は、責任感のある人です。責任感のある人は、信頼される人です。最後に選ばれるのは信頼される人なのです。
五、言われたら すぐに行動します。
指示に対して行動が早く、また臨機応変に自ら動ける人は、信頼や尊敬を集めます。「頼まれごとは、試されごと。」です。呼ばれたら、間髪入れずに気持ちよく返事をする。すぐに返事ができないのは、素直ではない証拠です。一旦手を止めて、相手の話を聴き、すぐに行動する。その結果を報告する。スピードは熱意の表れです。これができる人には、チャンスは巡ってくるものです。
六、利他の精神で行動できる 立派な人間になります。
すべての行動の目的を、人の幸せで考える。あなたの優先順位を、周囲は見ています。「私がやっておきます。」「何かできることはありませんか。」そんな一言が言える人が、社会や組織を良くします。思うだけではなく、言行一致してこそ立派な人なのです。
七、挨拶で 周りを明るくします。
相手よりも先に大きな声でニコニコ、ハキハキ、メリハリのある挨拶ができることが大切です。しかし、時として大きな声での挨拶が、周りを明るくするとは限りません。状況に合わせた挨拶ができることも必要です。逆にここを外してしまえば、大きな声で挨拶をしたとしても、場の空気は明るくなりません。TPOに合わせた対応で、その場を明るくできる挨拶を目指しましょう。
八、たくさんの 感謝に気づける生き方をします。
感謝できる人は、感謝すべきことに気づける人です。感謝すべきことに気づける人は、物事の背景にまで目が行く、気配りのできる人です。気配りのできる人は、人を喜ばせることができます。人を喜ばせることは、人間として最高の幸せです。たくさんの感謝に気づける人が、幸せな人なのです。「ありがとう。」は、言った側と言われた側が同時に幸せになれる魔法の言葉。幸せな生き方を目指しましょう。